雑感その他

暮らしをブラッシュアップ

住居内のある場所に、昔スコットランドで買った小さな版画を飾っていた。 湿気か経年劣化のせいか額裏側に3ミリ位の隙間ができているのに気づいていたが、ずっと放置していた。 手にとってよく見てみると、もう修繕するよりも額装を変えた方が良いとわかっ…

「まだ若い」と「もう若くない」の狭間もしくは深淵

過去1年間、余暇のかなりの時間を美術館(博物館)で過ごしていた。 人生でこれほどミュージアムに通いつめたのは初めてだ。 コンサートに行くこともあったが、断然ミュージアム体験の方が濃くなっていた。 「芸術」という括りで考えると、成人する頃までは…

心が穏やかになるバディミステリ【アストリッドとラファエル シーズン4】

このシリーズドラマについて記事を書きたいと思いつつ、以前少し触れたきりで1年半が経過してしまった。 prerougolife.hatenablog.com そして現在シーズン4がNHKで放送されている。 1シリーズが8話しかないせいもあるが、ドラマの世界は自分の現実よりも…

(仮)真実を知るのはやめておけ

日本は治安も良く、民間のサービスは至れり尽くせりが多いし、公衆衛生も高い水準だ。 体調が悪くなって病院に行けば公的支援が得られる。 見た目は美しく、心打たれることも多い。 でも実際のところ、ひとたび何かの拍子にぬかるみに足を突っ込むと、全身引…

(仮)◯◯を起こすのはやめておけ

SNS で知り合ったその女性が「自分がトラブルを抱えている組織と懇意の政治家」として挙げた人物がいた。 そしてまさにその時、例の裏金問題で政府機関の役職を辞職した国会議員のニュースが流れた。 ずぶの素人が政治家の裏金や汚職を追うというのは、なか…

(仮)正しさを探すのはやめておけ

SNSでその女性と出会ったのは、互いに共通するテーマがあったからだった。 私が探していた情報に関しては、それ自体はありふれた問題で、そこらじゅうに転がっているようなものだ。 でも、私はその問題の背後に「政治家」「国家公務員」のどちらか、またはそ…

(仮)SNS なんかやめておけ

最近だとホスト依存症についてよく聞くが、ギャンブルでも酒でも依存症はみんな似ている。 うちの相方は、どんなに仕事が忙しくてもスマホゲームをやってしまう依存症だ。 本当のところは体験してみないとわからないし、どれが一番怖いのか知らない。 でも体…

インスピレーションと書くことの多幸感

ブログ記事にもならないような走り書きだけど、ひらめきをそのままにしておくと消えてしまうのでほぼ殴り書きだけど、アイディアを書いておくことにした。 しかし書き始めると取り憑かれる感覚というのは、自分にとって、森の中を乗馬で疾走するのと同じか、…

「守り」に入りたくないプレ老後の決意

ある程度の大人なら誰でも大概「自分ってこういう人間」と思っているんじゃないか? ネガティブな意味で「こんな自分」という面もあるだろうし、「こんな自分」をポジティブに受け入れようという面もあるだろう。 脳内物質の分泌の加減で「こんな自分」に高…

カルメンの呪い

四半世紀くらい前、遠縁の仲良しが研修医として北海道の病院に赴任していた。 ある日遊びに行くことになり、私は妙なルートを選択した。 茨城の大洗という所からフェリーで苫小牧に行く方法だ。 当時は船が異様に好きだったのだ。 クルーズ船でもフェリーで…

映画『Swallow/スワロウ』とはっきりモノが言えない日本人

氷河期世代はよく「究極の貧乏くじ世代」と言われる。 あまりにも艱難辛苦が多かったせいか、人格形成にも大きな影響がある場合が多い気がする。 世代ごとのステレオタイプな「性格」が本当に存在するのかどうかわからない。 それでもわれら氷河期世代は「バ…

マスクを外すかどうかと人との距離

今春から出入りすることになる職場(大学)のマスク着用のポリシーがまだ確定しない。 自分は花粉のアレルギーがあるから、まだしばらくは外さない予定ではある。 コロナ禍以前から春先はいつもそうしている。 でも、世間は「マスクをどうするか?」の判断に…

息苦しい日本の中年の私

10年くらい前、基本的に日本で暮らしながらも、そうではない感覚を持つようなった。 仕事が主にインターネットというか、クラウドというか、そういう場所で働くようになってからだった。 多言語使用の環境で、不規則な対応を強いられる仕事だった。 そのせ…

老後ライフの拠り所はお金だけ?

自分より一まわり以上年上の(現在だと)60代の人たちを観察することが多い。 20代ごろから、上の世代の人たちを眺めながら、自分の生き方を模索してきた。 「10年後自分はどう生きていたいか?」を設定する上で参考になる存在だからだ。 そろそろ「老…

「年齢は関係ない」の本当の意味

現在の居住地は、周辺住民もおとなしく礼儀正しい人が多い。 道にゴミが落ちていることもほとんどない。 だがそれ故に、稀にゴミが落ちているとものすごく目立つ。 珍しく目を疑うような行動をする人がいても、かなり印象に残る。 前者の例では、年に1~2…

芸術家とプロパガンダ

ふだんの社会生活においては意識的、いや無意識でも避けている類の事柄がある。少なくとも日本においては。 それは政治、宗教、信条といった関係の話題だ。 外国のことは良く知っているわけではないが、イギリス人の友人は余程に必要性と文脈の中でしか政治…

PKに強いとはどういうことか?

サッカーワールドカップカタール大会の日本 VS クロアチア戦を観ていた人は、PK戦にもつれ込んだ時、どんな気持ちだっただろうか? 私はサッカーについては全然詳しくないのだが、ものすごく「まずいな」という気分になった。 イヤな予感というのはだいた…

のぼせあがった追っかけ「女」

「女」について書きたいこと このブログは「ジェンダーフリ―」で書いている。 でもどうしてもジェンダーを絡めて書きたいことがある。 まとまりのない記憶の連鎖に過ぎないが、ずっと心にひっかかっている問題なのだ。 それは人生において定期的に「のぼせあ…

クラシックのマス化と「ヴァンクリーフ&アーペル」の反比例

アクセスが急増した記事 このブログは各カテゴリー複数「テーマ」による「雑記ブログ」だ。 でもアクセス数獲得を狙って作ったブログではない。 むしろ「アクセスを稼げないネタ」=「あまり読んでもらえない記事」をあえて集めている。 また、時々「日記」…

「ファスト映画」判決とブロガーとしての心構え

リアルでもネットでも時々思うのは、社会で生きていく上で重要な法律って結構あるのに、意外とちゃんと知られていないことが多いのかもしれないということだ。 それと、最近の傾向なのかどうかは分からないけれど、せっかちな人?結論を急ぐ人が増えた気がし…

プロレス、リアル、フィクション...アントニオ猪木

和泉元彌のハッスル参戦 先日、プロレスラーのアントニオ猪木さんが鬼籍に入られた。 私はプロレス全盛期に子ども時代を過ごしながら、プロレスをほとんど知ることはなかった。 学生時代に衝撃の『キン肉マン』との出会いがあり、以来こっそり『キン肉マン』…

禁じられた哀愁のプロレスとマンガ

世の中には根本的に話が合わない、というのか、感性がまったく違うなと思う人がいて、得てしてそれが自分の親だったりする。 子どもの頃、私の母親は 「プロレスって、やらせじゃないの!」 と本気で憤慨していた(ように見えた)。 それに反論する手立ても…

バブル時代のブーニンと餓死しそうになるまで食べないものの話

先日 NHK でピアニストのスタニスラフ・ブーニン氏の番組が放送されていた。 私は子どもの頃、彼のリサイタルに行ったことがある。 当時の日本はバブルで、ショパンコンクールで一躍脚光を浴びた若いブーニン氏はピアノを聴いたことがない人まで熱狂した社会…

日本の衰退と伊勢丹ゴメン楽天で買った

フランス語の世界って、単純に言えば「私はこう思う」の後必ず「なぜなら」に続くと思っている。 「なぜなら」「しかし」「ゆえに」を使って論理式を組み立てる世界。 この仕組みを日本語でやるとどうなるか? 面と向かって喋ったり、文章を人に送ったりした…

大関 正代は神様なのかもしれないと思った件

私は仕事としても文を書く時があって、そういう時は文体も意図的だが、自分の主観や感情なんかも排除することが多い。 でもプライベートで自由に好きなことを書く時は、抑えているつもりでも感情や気分がすぐに表れてしまう。 このブログを始めた頃の文章は…

全力投球しないでそこそこに生きる

氷河期世代なので若い頃はいろいろ大変なことが多かった。 精神的にも余裕がなくなり視野も行動も狭まることがよくあった。 20代後半の頃やっていた仕事は非正規雇用だったが充実していた。 人は幸福であるほど、実は不幸なのではないかと個人的には思ってい…

歌舞伎揚アラームに異常あり

本ブログのタイトル「プレ老後ライフは貴族趣味」というタイトルを見て何となく立ち寄って下さった方には申し訳ないが、この記事のテーマは「歌舞伎揚」であることをまずお詫びしたい。 「貴族趣味」と謳っているので、ブログの全体的なイメージには気を付け…