やっぱり見た目は大事だと思った日

【乗馬日記】

2年半前に始まったコロナ禍のせいで生活様式が大きく変わった人は多いと思う。

「ステイホーム」が浸透していった時期から生活必需品の調達も激変した。

私の場合、中でも「服装」への影響が大きかった。

必要性が増したのが「部屋着」の類で、逆に「外出着」の頻度は低下した。

外で人に見せる顔も下半分がマスクで覆われているから、何となく顔もずっと「部屋着」みたいな気がしていた。

もうそろそろコロナ様式を脱して元に戻ってゆく時期かもしれない。

でも日本国内は保守的で同調性が強いので、「元通り」になるのかどうか計り知れないところがある。

そうした環境の影響に加えて、最近の自分は「グダグダ」していてまずい。

「服装」に対するグダグダ感と各種の怠け心、それに向上心の喪失が相まって危険水域に差し掛かっている。

 

それに加えて雨の多い最近の天気。

乗馬中も泥汚れすることを考えると何となく「服装」もグダグダに引っ張られてしまう。

この日の乗馬は久々のTちゃん。

サラブレッドとは思えないどっしりとした風格と落ち着きのあるベテランホースだ。

大好きなTちゃんに乗らせてもらうというのに、グダグダに蝕まれた私はちょっとひどかった。

グダグダしているうちになぜか(乗馬用)グローブが片方見つからないまま時間が来てしまい、片手手袋で騎乗するはめになった。

同じ馬場にいた人は完璧な服装をしていた。

その上、馬装とのカラーコーディネートまでばっちりだった。

それを見て急激に自分が恥ずかしくなった。

スポーツの中には「見た目」を気にしないものもあるかもしれない。

でも日本の「〇〇道」といわれるものを始めとして、服装や身なり、身だしなみに厳しいものは割と多いと思う。

「あ~、これ精神から何とかしないとダメだ~」

と思うのだが、2年半に及ぶ「見た目への意識の低下」をどう修正すればよいか、もはや分からない。

一枚のマスクから始まり、ここまできてしまったこのグダグダな事態に今更ながらうろたえている。

でも、まずは乗馬用グローブの収納方法をちゃんとするところからがスタートだろう。

心を入れ替えて、次こそはTちゃんがよりカッコよく見えるような姿で騎乗したいと思う。