備忘録的に、日帰り旅行の「必携品」を挙げておこうと思う。
以前は旅慣れていたので、何も意識しなくとも必要なモノを用意して出発していた。
でも、コロナ禍を挟んですっかりそうした「旅感覚」が衰えた気がする。
そこで、出先で「あれ持ってくればよかった!!」と軽く後悔するのを回避するためにリストを作ることにした。
日帰り旅行のパターンは基本的に、
・車
・電車
のどちらかだ。
それぞれのパターンによって、持ち物は異なる。
でも共通するものもあるので、まずはそこから。
【車でも電車でも必携なモノ】
①ジップロックのバッグ(大きめ)と除菌シート
旅行中、ゴミが発生してそれをうまく持ち運べないのはストレスになる。
絶対に水漏れしないバッグがあれば安心だ。
除菌シートはコロナ禍の前から必携している。
昔も今も変わらない不思議なモノがある。
お弁当やサンドウィッチを買うとついてくる、ものすごく小さな「お手拭き」。
名刺の半分くらいの大きさで、開封すると中に「薄い紙を湿らせたようなもの」が入っている。
あれは一体何の役に立つのだろう?
ユーロスターかフランスの特急列車だったか、その「お手拭き」を開封すると、中の紙に香りが付いていて、まさに「オーデコロン」の芳香でそれがヨーロッパの乾いた空気に合っていた。
でも日本のは経験上100パーセント無臭だ。
あの「指先を拭くためのモノ?」らしきのでは不足なので、旅に除菌シートは欠かせない。
②(夏季)羽織りもの
最近は電気料金の高騰もあって、どこも節電に励んでいる。
それでも夏では時折、出先や電車内が異様に寒いことがある。
灼熱から一転、砂漠のような地獄気分を味わいたくはないので、夏こそ防寒具が必要だ。
③飲み物
最近、新幹線の車内販売が終了するとの報道を見た。
あのスジャータのカチカチアイスももう楽しめないことになる。
私がヘビーユースしている小田急ロマンスカーも、コロナ禍の間にサービスが廃止されてしまった。
従って、乗車前には何か好みの飲み物を調達しておくことになる。
車の場合は、SAやPAに立ち寄れば飲み物は手に入れられるが、高速道路では何があるかわからないので、やはり飲み物は少しは用意するのが安心だ。
【車旅行に必要なモノ】
①充電ケーブル
旅する直前に、すべてのスマホ類の充電がフルであることはめったにない。
だから移動中の時間を有効活用して、充電しながら旅すると心に余裕ができる。
②(聴きたいのがあれば)音楽
相方と一緒に旅する時はほとんどずっと喋っているので音楽はかけない。
でもひとりの時は音楽を聞きたい時も(めったにないが)ある。
③ETCカードとサングラス
一般道をちょっと走る程度ならなくても問題ないが、高速道路を走行中、強烈な西陽が目に入ってくるのはキツい。
ETCカードも忘れると大変なので、この2アイテムは玄関のキャビネットに一緒にして収納している。
【日帰り温泉に必要なモノ】
行きつけの日帰り温泉の場合、どんな備品があるかもよく分かっている。
だから持っていくモノは最小限に抑えられる。
タオルの貸し出しの有無も施設によってマチマチで、タオルは購入のみという所もあるから、持ち物は都度異なる。
相方は、体は石鹸を泡立てて手で洗うのがベストらしいが、私は対照的に皮膚が分厚いらしく、硬めのナイロンタオルでゴシゴシ洗うのがベストだ。
あと個人的に大事なのは、サウナ中に被る布製のサウナキャップ。
ところで、近年のサウナブームよりもずっと前から、サウナが大好きだ。
そもそもサウナという場所は、年齢層が高めのユーザーがほとんどだった。
「サウナー」とか「ととのう」とか、そういう言葉も存在しなかった。
ただ単にサウナ耐性の高い中高年が生息する場所であったに過ぎない。
サウナ→水風呂→外気浴
の当たり前な流れを、わざわざ「儀式」のように勿体ぶる昨今の風潮にはちょっと鼻白む。
初めて行く温泉だと、備品類のことはよく分からないから念のため、コンビニに売っているようなトラベルキットのようなスキンケア用品も持参する。
あとは、日焼け止めは必須。
①シャワーキャップとナイロンタオル
②日焼け止め
③着替え
これさえあれば、あとは何かが不足していてもOKとする。
温泉とは、すべてを解き放って浄化する行為だから、入浴後ゴテゴテを作為的なことをするのは極力避けたい。
【乗馬も楽しむ旅の場合】
①ヘルメットとエアバッグベスト
人装用のプロテクター類は、施設によってレンタル料が必要になる。
更にヘルメットなどは身体に密着するモノでもあるので、なるべく自分のを持っていく。
②保険証
持っていくというよりも、財布の中にちゃんと入っているか確認する、という意味。
昔、外乗中にやんちゃな馬にポーンと跳ねられて、見事に背中から岩の上に落ちたことがある。
しかも夏で暑かったため、プロテクターも着ていなかった。
現場から救急車で病院に運ばれた。
ものすごく痛いと思っていたのだが、「骨折はしてないですね」と言われると急激に痛みは引いた。
二度と同じことがないように注意してはいるが、こういう想像したくないことにも備えは必要だ。
③着替え
温泉旅行と同じく、乗馬後には着替えが必要だ。
リラックスしたカジュアルな服を用意するが、本音としてはちょっと気取ってオシャレがしたいと思っている。
服装なんてどうでもいい、という気持ちもなくはないが、馬装と同様、「馬子にも衣装」ということで人間もちょっとオシャレをすると気分が上がると思っている。
【結論】
日帰り旅行的に見て、温泉と乗馬は「着替え」という点が共通している。
だから温泉と乗馬はセットで楽しめると合理的だ。
というのはつまらないこじつけで、本当は乗馬をして温泉に浸かるのが至福だ。
この世には多くの「楽しみ」や「快楽」が存在すると思う。
でも、自分にとってどれが至福か?と自問すると、結局のところこの2つの楽しみが最高だという結論に至る。
考えてみれば、馬に乗るのも、温泉に浸かるのも、現代の文明生活からかけ離れた太古の人々がやっていたことだ。
なんだか不思議な気持ちになる。