古典と和歌

「笑い」と「花見」の中世美学

日頃生きていて「バーカ!」と思うことは滅多にないが、4月1日はそう思うことがある。 「バーカ」(fool= 嘘、バカ者)と思っても差し支えない日ではある。 私がそう感じる対象は「エイプリルフール」に対する「センスのない返し」だ。 「エイプリルフー…

「優しすぎる鎌倉殿」源実朝の優しさを感じる和歌三首

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、いよいよ和田合戦が始まって不穏な流れに歯止めがかからなくなってきた。 あと約一か月半で承久の乱の後処理から北条義時の死まで行くとするとかなり忙しそうだ。 つまり、私のかつての「アイドル」源実朝に振りかかる「…

実朝の和歌と『鎌倉殿の13人』ラスト予想

大河ドラマに登場した実朝の四首 以前の記事で、テレビのドラマの中で和歌が省略されることなく紹介されるのは珍しいことについて書いた。 prerougolife.hatenablog.com 『鎌倉殿の13人』10月16日放送の「穏やかな一日」では、予想を上回る計四首の実…

実朝の「割れて 砕けて 裂けて散るかも」

『鎌倉殿の13人』を観ていてドラマとしてはちょっと珍しいと思うのは、今までに二首の和歌が「5・7・5・7・7」のまま省略されずに登場したことだ。 もしかしたら二首だけではなくてもっと出てきたのを見逃している可能性もあるが、覚えているのはこれ…

源実朝とLGBTQ

『鎌倉殿の13人』では、私の中学時代のアイドル源実朝は同性愛者として描かれているようだ。 関連記事はこちら↓ prerougolife.hatenablog.com 三谷幸喜さんの演出はとても現代的で新鮮だ。 柿澤優人さんの演技もすばらしいので、非常に説得力があり自然に…

「代々木」の「木」はモミの木

私は明治神宮が大好きでよく参拝に行く。 相方は仕事で煮詰まったり疲れたりすると「そろそろ明治神宮かな?」と言う。 ところが「いざ参らん」という時になって、何かちょっとしたトラブルが起きることが多い。 天気予報が急に変わって雨が降り出す、とか、…

必ず眠くなるグレン・グールド

子どもの頃、不眠で悩み、悩んで不眠になっていた親が、 J.S バッハの「ゴルトベルク変奏曲(Goldberg-Variationen)」のCDを聴いていた時期があった。 かのグレン・グールドのピアノ演奏だった。 どうして親が「ゴルトベルク」を聴いていたのか分からないが…

貴族趣味のはじまり

「貴族趣味」と言われるようになった最初は、中学校の時「短歌クラブ」というのに入った頃だったと思う。 クラブには2種類あって「授業内」のクラブが短歌、「外」の方はブラスバンド部だった。 今と違って当時は子どもの数も多かったから、1学年の人数は…

老後に備える趣味リスト

自己紹介の補足です。 prerougolife.hatenablog.com 個人的には「貴族趣味」の真骨頂は「そこそこやる」だと思っています。 時にはサボり、時には励み、ある時はやめようかな?と思ったりしながらも、完全にはやめてしまわないで、何となくつなげていくって…