2023-01-01から1年間の記事一覧

来世は決まっているらしいけど乗馬

10月になってようやく悪夢のような暑さが終わったので、久しくできなかった外乗を楽しむことにした。 今年の猛暑で、全国的にあちこちで、牛を始めとする家畜が多く死んだという。 確かに、数年以上前に比べてここ2〜3年、暑さのせいで死んでしまう馬が…

老後ライフに必要なのは「諦め」と「刺激」かも

私は氷河期世代だが、自称「早く生まれすぎたZ世代」なので、平成・昭和の価値観にはなじめないことが多かった。 令和の今は、万事心地よく生きている気がする。 Z世代と年上世代を比較して、ほぼ例外なく感じるのは、 「高齢者はしつこい人が多い」 という…

ブルース・リウとセミと幸福なショパン

www.youtube.com Youtube で視聴できるブルース・リウのインタビューは、フランス語のものは時々チェックしている。 ついでに複数言語における、自動音声翻訳の処理の進化を2年前から定点観測している。 ところで、ショパン・コンクールの覇者になることは…

詐欺・勧誘電話に使える「マイナー言語」撃退法

1日中デスクワークをしなければならない憂鬱な日もある。 そんな時に限って、スマホに新規のセールス電話なんかがかかってくる。 「もしもし?○○様のお電話でしょうか?」 こういう時は決して、 「そうですが」 などと言ってはならない。 「ドチラサマデス…

「中高年」が「活躍」する英仏バイリンガル映画

映画は、たいていどんな映画も楽しく観る。 中でもつい何度も観てしまう映画があって、私にとっては多くの場合「多言語映画」だ。 特に、体験としてドーバー海峡を渡ると、英語⇄フランス語に切り替わるあの感じがものすごく好きで、映画でも同じ体感を求めて…

日帰り旅行の「持ち物リスト」

備忘録的に、日帰り旅行の「必携品」を挙げておこうと思う。 以前は旅慣れていたので、何も意識しなくとも必要なモノを用意して出発していた。 でも、コロナ禍を挟んですっかりそうした「旅感覚」が衰えた気がする。 そこで、出先で「あれ持ってくればよかっ…

東京住みの日帰り旅行

コロナ禍から完全に覚醒した気がする。 このブログは「いかにもコロナ禍」という精神状態で開始した。 けれども、ここ3ヶ月くらいで劇的に精神がコロナ禍を脱した感覚がある。 きっかけはやっぱり「脱マスク」だったように思う。 それで、完全に「コロナ以…

「守り」に入りたくないプレ老後の決意

ある程度の大人なら誰でも大概「自分ってこういう人間」と思っているんじゃないか? ネガティブな意味で「こんな自分」という面もあるだろうし、「こんな自分」をポジティブに受け入れようという面もあるだろう。 脳内物質の分泌の加減で「こんな自分」に高…

ポワロ俳優の「話芸」がさく裂Audible オーディオブック

ここ最近聴いた中で、外国語の操り方が巧みだがと思う3人+αを挙げた記事を書いた。 prerougolife.hatenablog.com これに加えて、私がネイティブ言語としての話し方に感銘を受けた3人がいる。 ピアニスト、ブルース・リウ氏の話すフランス語(ケベックアク…

カルメンの呪い

四半世紀くらい前、遠縁の仲良しが研修医として北海道の病院に赴任していた。 ある日遊びに行くことになり、私は妙なルートを選択した。 茨城の大洗という所からフェリーで苫小牧に行く方法だ。 当時は船が異様に好きだったのだ。 クルーズ船でもフェリーで…

語学は初級が一番難しい理由とフランス語の「指揮棒」

外国語の勉強や仕事をしていて、同業者や同じ立場の人に対して驚くことがよくある。 自分がそう思うということは、自分も同じように思われている可能性もある。 これが「外国語」の底知れない怖さだと思う時がある。 時々そんなぞっとする例が3つ、たまたま…

老後のライフプランをシミュレーション

Google や Yahoo! で「老後」「ライフプラン」というワードを検索するとほぼ、「お金」に関するウェブサイトしかヒットしない。 でも、以前の記事でも考えたのだが、やみくもに「お金」のことだけ考えていればOK というわけではないと思う。 prerougolife.ha…

花粉症の春眠、暁を覚えず

私は紛うことなき「宵っ張り」の「ロングスリーパー」だ。 昔は、人間に適した睡眠は「7時間」だとか「早寝早起き」が模範的だという風説が大手を切っていた。 しかし、最近の科学的研究成果によれば「適した睡眠時間は人それぞれ」であり、「朝型」か「夜…

"Honesty(オネスティ)" と "Candide(キャンディード)" をめぐる考察

"Honesty(オネスティ)" といえば、有名なビリー・ジョエルの楽曲名だ。 "Candide(キャンディード)" は、レナード・バーンスタイン作曲のミュージカル(もしくはオペラ)の作品名。 "Candide" というのはフランス語の人名で、英語つづりだと"Candid(キャ…

「笑い」と「花見」の中世美学

日頃生きていて「バーカ!」と思うことは滅多にないが、4月1日はそう思うことがある。 「バーカ」(fool= 嘘、バカ者)と思っても差し支えない日ではある。 私がそう感じる対象は「エイプリルフール」に対する「センスのない返し」だ。 「エイプリルフー…

ファビオ・ルイージのキアーラなイタリア語

2022年秋からNHK交響楽団の首席指揮者に就任したファビオ・ルイージ氏。 私は専らバロック音楽が好きなのでこのジャンルにはあまり詳しくない。 それでも(バブル時代だった)子どもの頃はちょうど業界から故ヘルベルト・フォン・カラヤンの影響力が…

英語ができると損をする日本社会

最近は AI 翻訳の機能が進化して、かなり正確な翻訳が可能になった。 でも、個人的に懐疑的な意見も持っている。 10数年前から数年前まで、その開発の一端、じゃなくて末端?に絡んでいたからだ。 現在の精度では、やっぱりまだ「人間のチェック」がないと…

本当に語学堪能な3人の有名人+α

私は長らく多言語(主に英仏伊)で仕事をしていたとはいえ、今ではかなり錆びついてきている上に、最近では母語の日本語でのビジネスのやり取りにもつまずく有様だ。 それでもいつかまた、外国語を駆使して生活する希望を捨てたわけではない。 コロナ禍と世…

ビジネス・ジャパニーズで大失敗

私は正規の学校教育はほぼ日本で受けたし、「日本語」は専門分野にかなり近い。 でも仕事人生では長い間、外国語かつ海外企業(絡み)だった。 だから商習慣とかビジネス言語においては日本のそれとは馴染みが薄い面があった。 しかし、つい最近になって日本…

(関西風)桜餅を手に入れるために

同じ名称でも、関西と関東とでかなり違う「食べ物」は多い。 今の季節だと「桜餅」がそれである。 関西風(道明寺)の「おはぎ」のようなタイプの桜餅は、東京ではどこでも売っているわけではない。 ちなみにクレープタイプの関東風(長命寺)の方が「発祥」…

乗馬クラブで野球観戦

大勢(「たいせい」じゃなくて「おおぜい」の方)で野球を観るのは楽しい。 今週の祝日、スケジュール帳には午前中に乗馬の予約が入っていた。 ふだん祝日の午前中は予約がいっぱいなのに、「なぜか」その日に限って空いていたのはWBCの準決勝の日だからだ、…

バブル時代に聴いたブーニンのピアノ

以前ピアニストのスタニスラフ・ブーニンについて記事を書いた時、書こうかどうか迷って書かなかったことがある。 それは、私がブーニン氏ご本人を見かけた時の話だ。 ピアノのリサイタルとか、音楽が関わる場所ではない。 どこかというと、自転車に乗ってい…

はてなブログとネットリテラシーとネットフレネミー

このはてなブログを始めて半年になる。 開始後2カ月ごろから訪問者の8割がGoogle(Yahoo)やBing 他検索サイト経由になった。 似たような記事を書いた他のブログサービスよりも、検索システム最適化がだんぜん良い気がする。 でも当初考えていた、他のブログ…

通訳泣かせ案件と10人のリンゴの絵

朝日カルチャーセンター講座「ブルース・リウ流 音楽のつくり方」配信視聴 「音楽は音楽以外の何ものも表現しない」 このストラヴィンスキーの言葉は、ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』を想起させる。 「音楽は世界に存在するイデアの模写で…

『リバーサルオーケストラ』とピアニストブーム

清塚信也氏の「虚像」 日本テレビ2023年1月期水曜ドラマ『リバーサルオーケストラ』を何となく見続けている。 きっかけはチャイコフスキーの交響曲第5番を編曲したテーマ音楽だった。 TVer が存在しなかったら毎回続けて観ることもなかったと思うが、すき間…

映画『Swallow/スワロウ』とはっきりモノが言えない日本人

氷河期世代はよく「究極の貧乏くじ世代」と言われる。 あまりにも艱難辛苦が多かったせいか、人格形成にも大きな影響がある場合が多い気がする。 世代ごとのステレオタイプな「性格」が本当に存在するのかどうかわからない。 それでもわれら氷河期世代は「バ…

マスクを外すかどうかと人との距離

今春から出入りすることになる職場(大学)のマスク着用のポリシーがまだ確定しない。 自分は花粉のアレルギーがあるから、まだしばらくは外さない予定ではある。 コロナ禍以前から春先はいつもそうしている。 でも、世間は「マスクをどうするか?」の判断に…

ブルース・リウによる変奏曲 à la Don Juan

">★この記事は note で公開していたものを再編種、再掲したものです。 "> 言葉遊び(=レトリック)としての「ラ・チ・ダレム変奏曲」 2021年に開催された第18回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝者ブルース・シャオユー・リウ(Bruce Xiaoyu Liu)さ…

ノスタルジックなショパン ー Google翻訳の限界点

"We could talk about Chopin all day. In a few words I think he was noble, nostalgic, shy, patriotic." 2021-10-21Bruce (Xiaoyu) Liu: ‘The most difficult thing in being a pianist is to keep the freshness, inspiration, and creativity’© Narodo…

東京オペラシティ(初台)のベストシート

まだ叶っていない私の夢は、ドイツのバイロイト音楽祭でリヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指輪』を全幕4日間ぶっ通しで観ることだ。 でも、先日から1週間に3度コンサートホール通いをして「無理かもしれない」と思い始めた。 クラシックのコンサ…