文学と読書

老後ライフを考える【ブックレビュー】『イン・マイ・ライフ』吉本由美 著

たまに行く雑貨屋にブックコーナーがある。 変わった品揃えでコンセプトは多分「生きる・暮らす・社会・個人」みたいなのではないかと思っている。 ある日何気なく立ち止まった時、正面にこの本があった。 吉本由美氏について、よく知っているわけではない。…

ポワロ俳優の「話芸」がさく裂Audible オーディオブック

ここ最近聴いた中で、外国語の操り方が巧みだがと思う3人+αを挙げた記事を書いた。 prerougolife.hatenablog.com これに加えて、私がネイティブ言語としての話し方に感銘を受けた3人がいる。 ピアニスト、ブルース・リウ氏の話すフランス語(ケベックアク…

氷河期世代から見た宮台真司氏

プレ老後を生きる上で、来るべき将来を想定しつつ備えることは大事だと思う。 今まで生きてきた感想の一番は、氷河期世代は大変な苦労をしたということだ。 今だったらもっと事件化して報道やら拡散が間違いないような過酷な出来事が、日常茶飯事だった人は…

「メロドラマ」が一変するツヴァイクの「怖い」小説

「見知らぬ女からの手紙」 若い頃、海外にいた時むしょうに「何か本が読みたい」と思った。 今のようにインターネットもなく、その時は小さな「図書室」しかない環境だった。 しかも図書室の本は辛気臭そうなのばかりだった。 おもしろそうな本を見つけるの…

「大富豪」後鳥羽上皇の財産の行方

後鳥羽上皇の財力 以前の記事で後鳥羽上皇が「財テク」の才にも長けていて、それまでバラバラになっていた皇室関係の財産(不動産)を巧みに取りまとめ、手中に収めたことについて触れた。 prerougolife.hatenablog.com 「リッチマン」であったからこそ、全…

後鳥羽上皇はなぜリッチだったのか

文武両道の後鳥羽上皇は財テクの主腕についてもすごかった。 以前の記事「源実朝とLGBTQ」にも書いたが、若い頃、鎌倉時代初期の文学について少し勉強していた。 prerougolife.hatenablog.com でも勉強熱心ではなく、学生演劇を観たり美味しいものを探してば…

鈴木エイト氏の新刊は(サイコ)ホラーミステリ

★この記事には政治的意図や主張は一切含みません。ご了承の上お読みください。 前にもちょっと書いたのだが、2020年の始めコロナ禍が始まる直前に海外渡航の計画があった。 主にフランスとイタリアを訪れる予定だった。 予定を組み始めたのは2019年…

必ず眠くなるグレン・グールド

子どもの頃、不眠で悩み、悩んで不眠になっていた親が、 J.S バッハの「ゴルトベルク変奏曲(Goldberg-Variationen)」のCDを聴いていた時期があった。 かのグレン・グールドのピアノ演奏だった。 どうして親が「ゴルトベルク」を聴いていたのか分からないが…

乗馬と不倫

概して、乗馬クラブでは不倫が多い。 もちろん世の常として他のスポーツや習い事、いやどんなコミュニティでもそういうことはあるだろう。 でも、私が十数年来知る1ダースほどの乗馬クラブのうち、伝聞も含めてかなりの確率で「不倫」絡みの事件を知っている…

老後に備える趣味リスト

自己紹介の補足です。 prerougolife.hatenablog.com 個人的には「貴族趣味」の真骨頂は「そこそこやる」だと思っています。 時にはサボり、時には励み、ある時はやめようかな?と思ったりしながらも、完全にはやめてしまわないで、何となくつなげていくって…