「貴族趣味」な服とブランド

マスクのせい?外見を整える計画

先月は段取りが悪くて「片手手袋」で乗馬をするという失態があった。

その時「身なりにもっと気を遣おう」と決意した。

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手袋(グローブ)類には「グローブホルダー」を付けて、片手だけ離れ離れにならないようにする。

着替えた後の衣類を収納する専用の布袋を用意。

くたびれたアイテムは処分し、補修が必要なモノを直す。

千里の道も一歩から。

ところで、昔の「貴族」は乗馬をする時も、人も馬も見た目で見栄を張るために」お金をかけたり、工夫したりと大変だったようだ。

現代の乗馬はいちスポーツなので、装備にしても安全性、機能性重視だと思う。

昔はシルクハットだった馬場馬術の試合でも安全性重視でヘルメットになっている。

しかし自分の場合は「見栄」も少しはないと、ダラけた身なりになりがちなので気をつけよう。

 

「貴族趣味」っぽいブランド

ところで「貴族」のイメージは、自分を含めて「英国」を連想する日本人が多いと思う。

先日のエリザベス2世の国葬でも、絢爛豪華な王侯貴族の文化が放つ薫りを目の当たりにした。

共和制のフランスにも先祖が「元貴族」な人はいるが、大半は現代では普通の暮らしをしている。

フランス国歌の歌詞も王侯貴族をディスる内容なので「肩身が狭い」と思っている貴族の子孫もいるようだ。

本物の「貴族」については、各国の歴史や事情がいろいろとある。

さて当ブログタイトルにしている「貴族趣味」のイメージも同様に「英国」っぽい気がする。

私は国内と海外にひとつずつ好きな洋服のブランド(デザイナー)がある。

あまり日常的ではないデザインで着る機会も少ないため、少ししか持っていない。

もう少し現実的なブランドで「英国っぽい」洋服というと、以前は広く普及したイメージがあった。

バーバリーである。

といってもインポートの「バーバリー」ではなくて、わが国の三陽商会ライセンス製造、販売していた方のバーバリーだ。

日本人に特化したバーバリー

「ブラックレーベル」「ブルーレーベル」など年齢層別に分かれていた。

1990年頃から着用していた人気歌手の影響もあって、若者にも支持されていた。

しかし2015年に三陽商会バーバリーライセンスから「撤退」してしまった。

この撤退は、日本のアパレル産業の斜陽をいっそう感じさせるものだった

 

三陽商会の起死回生ブランド

三陽商会が代わりに「柱」として選んだのが、同じく英国ブランドで「ゴム引きコート」で有名なマッキントッシュのライセンスだった。

結論から言うと、ミドルエイジの自分はこの三陽商会が手がける「マッキントッシュ」が気に入っている。

デザインは手堅い感じで「貴族趣味」とは違うかもしれないが、使い勝手が良く機能的だ。

「自宅で水洗いが可能」が多い点も大きい。

夏物のビジネスウェア、小物には「涼感加工」「UV カット加工」も施されている。

どうしたら消費者が満足するかについて、企業努力が感じられる商品が多い。

日本企業だし、応援したい気持ちにもなる。

今のファッションは世界的にも「カジュアル」「スポーツ」が主流だ。

しかし憧れのカントリーライフじゃなくて東京のような街で暮らしていると、TPO的にそれではまずい場面も割とある。

そんな時に「マッキントッシュ」は重宝する。

三陽商会の経営は依然として厳しいようだ。

今やファストファッション全盛だし、服は安価なのが当たり前のように認識されるようになった時代だから、アパレル産業は過酷な戦いを強いられていると思う。

www.mackintosh-london.com

バブル世代は見た目も「貴族趣味」?

子ども時代から現在までを俯瞰してみると、アパレルとファッションの流行には大河ドラマみたいな激動があったと思う。

私は氷河期世代で、世間では上のバブル世代とは「水と油」ほども価値観が違うと言われる。

30~40年前のファッションと言えば華美で贅沢で、そして現在よりフォーマルな装いが多かったと思う。

比べるとマッキントッシュが平凡に感じるほど、バブル時代の服はデザインも個性的だった記憶がある。

学生や若者が高級生地の「スーツ」「セットアップ」を着ている当時の画像などを見てもそう思う。

見栄を気にした格好にも見えるし、バブルはまさに「貴族趣味」だった。

現代では見栄よりも、機能性や服を着ている本人が快適かどうか(着心地)が優先されている。

バブル時代はお金が回っていたから高価な服が流行り、現代はそうでないから売れないという単純な理由だけではないと思う。

服飾史を見れば、人間の装いはどんどん「楽に」なっている。

人間の精神もより「楽に」なり、無理しないで生きられるようになればいいと思っている。

アパレル産業にとってはますます厳しい現実かもしれないが、そんな流れの中でも価値ある商品を売ってほしい。